読みました。心がイエスと言ったのなら、突き進んで良いし。それをメタパニかなんかでぐるぐるしつつも前に進んでもいーんじゃない?というイメージの作品。
作品全体から漂う不穏さ。自分はラブコメにとって最高スパイスは不穏さであると感じるから。それを作るための壊れていく登場人物の台詞や地の文で空気作りは絶妙と感じた。
けどこの物語は不純では無いと。スケベでグヘヘでそれが深みはまって。そして爛れていく物語として不純。好きというものの不確かさ、ぐるぐるさで不純。だとしたら作者の用意した落とし穴?狙いみたいなもんにハマってる感じがする。実際、主人公の友人が教師と交際してたり、なんかワイルドな恋愛をしている女性がいたりとかの脇のしっかりさのおかげもあってこの作品は不純なものですよ〜〜の案内板に進んでしまうというか。そうさせてる気がする。
けれどもこの作品を不純で終わらしたら。そこに細かい物語が砂のように。笑っちゃうくらいにサラサラと取りこぼしていく感覚を覚える。
て言うのも自分が感じたの不純の逆というか。誰かを一番なのか二番なのかわかんなくなってるけど好きという感情を持ってるために何かをするって、それって純真だったり純粋だったりを感じた。てかキャラをヤンデレという言葉で括っても良いくらいの自分で自分が分からなくなってくのって寧ろ純粋や純粋がハイカロリーだから、そうなってるて書き方をしてくんじゃねえのかなーと思いました。
不穏さは全開でも不純さはないからこのアンバランスなラブコメが面白いのかなぁと。重すぎる想いはハイカロリーな純でできてる。
心がイエスと言っててもあるいは訳分かんなくなっても。その好きが確からしさから離れていくアンバランスでもあっても。好きなもんは好きなんだい。
EVOL!!