過去好きだったモノがまだ好きであり続ける事、卒業する事。

特にオチも無いんすけど、最近2パターンあったんでメモがてら。

 

野村美月を数年ぶりに読んだ。多分4年くらい作品を刊行されなくなって。それから雪崩の如く新作ラッシュが起きて初めて手に取ったのが、ガガガの新作だった。面白かった。昔と同じ面白さはその作品にあった。けれども昔みたいに自分の心はきらめかなかった。昔みたいな面白さがあった、なのに自分の中では、面白かったけど。。。うーん位だった。変わってしまったのは自分の方であると気づいた。現実の卒業式では涙なんか流したこと無いけれども。何か悲しくなった。別に泣いてなんかいないけれども。卒業だ。そう思った。最後は笑って、さよならしよっ!!そんな感じでした。

 

 

 

 

村上春樹を読んだ。海辺のカフカを久しぶりに読んだ。去年も村上春樹の短編新作を読んだ。その時思ったのが、まだ自分は面白いと思えてると言う安堵と喜びだった。特に短編集の時には昨今のアップデートされてる社会と照らし合わせて少しうっ。。。となる場面もあるけど、率直にまだ好きであるという事に喜びを感じた。まだ好きなんだ。それが嬉しかった。やはり村上春樹は自分の中で大切な作家と確認できた。

 

 

一人称単数 (文春e-book)

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海辺のカフカ(上下)合本版(新潮文庫)

海辺のカフカ(上下)合本版(新潮文庫)

 

 

答えは自分が変わってしまった、それだけの事。けどそれは悲しい事はない。卒業式と祝賀会?を繰り返して新たな自分の好きのカタチが変わっていく。変化を楽しもうという大人になる余裕も無く、かと言って生まれた雛鳥みたいに意固地に最初の頃に出会った面白いを変えないガキっぽさでも無く。単純に好きであり続けるモノと好きが変わってしまったモノを凡庸に繰り返していこうと思った。それが読み続けるってヤツなのかな?本を好きでいこう。きっと楽しいもんあるからねぇ。