2020年面白かったライトノベル、一般文芸 10選

サクッと行きましょう。

ササッと本題にいきます。

 

1.筺底のエルピス 

今年オススメされたから読んだヤツ。気づいたら長年不動であったテスタメントシュピーゲルブギーポップ、グラスハートという個人的ライトノベル三種の神器に割り込んでくるくらいのオールタイムベスト作品となった。単純に誰かとお互いのマイベストを読み合うって遊びもとても楽しかったので。まぁけっこう思い入れのある作品となった。来年新刊が出るので楽しみ。

 

2.ババヤガの夜

ババヤガの夜

ババヤガの夜

 

2020年ベスト作品。これの面白いポイントは明確にあって作品全体をパワーで押し切るダイナミックさ、エネルギッシュさのある作品だと思ってたら。ある一点で大きくテクニカルな事をやりだして、そのテクニカルさが非常に秀逸です。非常にオススメの作品です。

 

3.ボクは再生数、ボクは死

ボクは再生数、ボクは死

ボクは再生数、ボクは死

  • 作者:石川 博品
  • 発売日: 2020/10/30
  • メディア: 単行本
 

この作品の1番の個人的おきにいりポイントは日常とVR世界の設定の自然さ?というか有り得そうな有り得なさそうな世界です。

 

4.金木犀とメテオラ

金木犀とメテオラ (集英社文芸単行本)

金木犀とメテオラ (集英社文芸単行本)

 

 北海道の女子高の話。タイプの違う二人の少女。その二人が互いを意識しあう。自分のコンプレックスを通して相手と向き合うのまぁすんごいタイプの作品ですね。これも好きです。

 

5.流浪の月

流浪の月

流浪の月

 

こんなこと言うの最早何も言わなくて良いじゃんてなるけど。説明すんのが怠いくらいにはめちゃくちゃ良かった。めちゃくちゃ良かったのでオススメです。

 

6.むしめづる姫宮さん 3

むしめづる姫宮さん 3 (ガガガ文庫)

むしめづる姫宮さん 3 (ガガガ文庫)

 

この巻のとても気に入ってるところは、最後の主人公の前の選択肢がどっちも幸せであってどっちも不幸せであること。それでも主人公がそっちの道の苦労を選んだ、自分で選んだよってのが良いよよねぇ。

 

7.いつの空にも星が出ていた

いつの空にも星が出ていた

いつの空にも星が出ていた

 

 

佐藤多佳子は、その場面とその登場人物の感情のリンクのさせ方がたぶんこの人と並ぶ人なんて、早々いねえんじゃねえの?てくらい上手い。後実際の出来事でエピソードを構築してく巧みさ。青春小説を読むヤツなんざ極論エモいて思わせりゃ勝ちな部分があるんだから。どうせなら佐藤多佳子読んで、極上の勝ちを掴んでみろや感。

 

8.今も未来も変わらない

今も未来も変わらない (単行本)

今も未来も変わらない (単行本)

  • 作者:長嶋 有
  • 発売日: 2020/09/18
  • メディア: 単行本
 

 

長嶋有の自然体、さりげない。何よりお洒落な文章。あの上手い表現や過度にエモがらしにいく文章がお洒落とは到底思えません。ラムネ瓶の批判です。お洒落ってこーゆー事だから。みてえな。大好き。

 

9.一人称単数

一人称単数 (文春e-book)

一人称単数 (文春e-book)

 

久しぶりの村上春樹を読んで変わらない好きがあったけど。昨今の世間の喧しいアップデートしろで何処となくちょっとキツいと思うところもあって。何のかんの喧しく流れるアップデートに自分も適応してく寂しさと変わらない村上春樹を好きという気持ちが同居していた。

 

10.カノジョに浮気されていた俺が、小悪魔な後輩に懐かれています 3

シリーズ読んでて誰もがツッコむだろう元カノへの浮気判定厳しい割に主人公の行動が自分に甘いというのにしっかりアンサーがある巻だった。まぁやはりラブコメ、青春モノに必要なのは不穏さよ、不穏さと言いたくなるくらいにナイス不穏さ。荒れろ。もっと荒れちまえ。

 

おしまい。Bye🅱