人生 4

雪が降った。
昨年までは初めて東北に住み、雪というものが季節のイベント毎では無くめんどくさいものにすぐに変わった。
毎朝の出勤する前の雪かきはめんどくさいんだもん。。。
けれどやはり関東に戻ってきたらきたで、あっ。。。雪じゃんと少し心が躍ってしまう自分がいた。
分かりやすい人間なんだろう。刹那的な人間なんだろう。
けどそんな一瞬の。その場その場。環境次第で変わってしまう自分の心は嫌いではない。好きでも当然無いのだけれども。

春の花々に積もりゆく雪。きったSNSでは各々の好きな作品に絡めてなんか言ってんだろう。
あるいはこのコロナ騒動に絡めているのだろうと思うと。Twitterのアプリをプッシュする気から遠のいた。

今更ながら人って歪なんだなと思う。そりゃ人間100人いたら100通りのなんちゃらとか言う訳だとも思う。
コロナの話題、政治の話題、自分の好きな漫画や本の話題。そんなものがごろごろと絶え間なく続くタイムラインに疲れを感じる。嫌だの前に過度な情報が流れていく事に疲弊感を感じる。そうなると何も自分から発信する事が無いと思い始めてさらに遠のく。

コロナの云々でスポーツジムを解約して、ジム用で使ってたアシックスのランニングシューズで雪が止み、夕暮れが過ぎ暗くなりかけてる外に散歩に出かける。雪と桜が同居する田舎の街並みは確かに漫画みたいだなと思う。

サニーデイサービスの新譜を聴きながらフィクションみたいな道をすいすいと歩く。とても今回の新譜は傑作だと思う。本当に今年、これ以上が出るのか??と感じるくらいの名盤だ。
心に溶け込んでいく。そして少し今の自分の心を柔らかく切り裂く。そんな音楽。とても最高だよ。とても最高だよ。

人生 第4章 ガガガ文庫 人生

人生 第4章 ガガガ文庫 人生