宇宙一面白いライトノベル知ってると聞かれたのなら?私はシュピーゲルシリーズだよと答える

 

 

宇宙一面白いライトノベル知ってますか?聞かれたことありますか?私は無いです。ちなみに聞かれたのなら即、冲方丁シュピーゲルシリーズだよと答えられます。そーゆー生き方をしてきたので。

 

冲方丁シュピーゲルシリーズ。冲方丁が最後のライトノベルと銘打って始めたシリーズ。一つの舞台、文化遺産とか何のかんのが、ごちゃ混ぜにオーストリアを舞台に。身体が欠損してる少年少女が代わりに義体を上げるよ、その代わりに戦ってね!働いてね!!頑張ってね!!とマジでそんな事があって良いの??ていう設定。オイレンとスプライトで二つの物語から一つの物語に迫る。そして最終的には両主人公達が集結して戦う最終シリーズテスタメントシュピーゲル。ともかくマジで面白い。マジのマジで宇宙一。伏線、構成マジで凄いのよ。あと発想。

 

宇宙一の理由はけっこうあって。

 

まずストーリー。

様々な敵勢力、様々な問題、時には時事であった事件等を引用?そこから着想して出来た複雑なストーリー。ソレをオイレンとスプライトの両方で進行させる。破綻のない緻密さと大胆なというかすんごいスケールの物語が併せ持ってる。精密機械かつホームランバッター。バントもできりゃホームランも打てるし。下手したら150キロの豪速球投げられもするし、変化球も全部使えるみたいな。マジで冲方丁、どうやってこの物語を思いついたの?と思いついても書けるの?かいちゃったよ。。。じゃあ面白いわね。。。。最高に。となる。

 

次に文章。

本作では、まぁ何か上手いこと説明できないんすけど、記号とかを多用した独特な文体、クランチ文体で物語が綴られてる。このクランチ文体がオイレンとスプライト各1巻の時は、けっこうどぎつい。正直、自分も初めての体験だったからしんどかった。けど、冲方丁は凄いのよ。どんどん使いこなして洗練されてくのよ。そしたら情報量とスピード感、さらに複数の視点から物語を描けるとか。とにかく心地よい、尚かつ面白い。そんな文体になってきます。シリーズ後半のテスタメントシュピーゲル2上下あたりで最強の文章になってる。

 

キャラクター

ざっくばらんに言うと。ざっくばらんに言い過ぎるとかなり可哀想な主人公達。かなり可哀想な環境。だけどそんな中でも懸命に藻掻く少年少女はイケてると思うし、何かそんなんだから世界も救えそうと思っちゃう。シリーズ最終作テスタメントシュピーゲル3上下では私たちは大丈夫という言葉が繰り返されるんだけど。おっおう。。。あんたらなら大丈夫だよね。。。思っちゃうそれくらいのヤバい状況をいつもギリギリで乗り越えてきた主人公たちならやれる。やれるっテバヨて感じっす。最終的にこの物語でそんな綺麗なエピローグで良いの?て位のLOVEとかロマンスとか終わる結末には良かったね。。。となる。最後はロマンスが勝ちます。

 

けどそんな上で上げた魅力がマイナスの側にいってしまうのも分かる。ストーリーは暗いしごちゃごちゃしてるし。クランチ文体は初期は読み辛いし。主人公たちは可哀想だし。それで受け付けない人がいるんだろうなぁと言うのも理解できる。

 

けどやっぱり自分の中では宇宙一だ。宇宙一面白いライトノベルだと思う。今後、どんなに面白いライトノベルに出会ってもシュピーゲルより面白い作品には出会わないんだろうなぁと思っちゃう。面白過ぎて鳥肌たっちゃたし。

 

そんなにも好きな作品だから。きっと誰かが手に取り夢中になって読んで面白い!!と叫んでるのを見れたら幸せだな。とも思っちゃう。

 

シュピーゲルシリーズは宇宙一面白いライトノベルです。