ガブリエル ガルシア・マルケス エレンディラ 読みました

 

エレンディラ (ちくま文庫)

エレンディラ (ちくま文庫)

 

 

何だか分からんが、ともかく面白いのは全然分かるってパターンのソレ。表題作でも祖母と行く売春行脚の旅の中編はおもろかったし。他の短編もどこかおかしみが面白かった。おもろいのよ

 

凪良ゆう 流浪の月 読みました。

 

流浪の月

流浪の月

 

 

傑作です。とても面白かった。物語のストーリーにとても強い引力を感じた。最初、読み始めてこの物語はきっと共依存の物語なんだろうなぁと思ったけど。そうであって、そうでなかった。理解出来ないこと、伝わらない事、分かり合えない事、繋がりたい事、繋がれない事。色んなもどかしさがとても面白い。

 

作中何度も繰り返される言葉がいくつかあって、それはこの物語の大切なものなのかもしれない。

 

けど、それよりラスト間際の変わらないものなんてないしね。というサラッとシンプルな台詞がこの物語の全てなんじゃないかと勝手に思う。誰かと歩んいく。そうして変わっていく、否が応でも。とても素晴らしいです。

 

カノジョに浮気されていた俺が、小悪魔な後輩に懐かれています 2 不穏で誠実なスパイスガールズ

 

めちゃくちゃ面白い。ラブコメや青春モノには、不穏さてのが必要なんじゃないかなぁと考えてるんすけど、いやだ。。。不穏だわ3ヒロイン全て不穏だわ、そして登場人物は誠実だわ。物語にスパイスかかる不穏なガールズ。誠実さて分からなくなるよね。

今回は、女友達キャラの掘り下げだけど、おまえら何でそんなしんどい我慢大会してるのに、まぁ肉付けされる過去編。そして相変わらず不穏だわ。やあねぇ、もう。

しかし今回の不穏は、こんなもんじゃないと次のステップを感じさせる不穏。ど、どうなっちゃうの!??テバヨ。

しかしあとがきで若干、3巻少し危なそうな不穏さは止めて欲しい。

O.K.!!!!!やってきましょう

カノジョに浮気されていた俺が、小悪魔な後輩に懐かれています 吉田修一的な駄目男とい・ろ・は・す的な後輩

 

 

今年読んだライトノベルの中で一番面白かったかもしれん。。。初手が手を繋いでたという理由だけでカノジョをふり、女友達とはベタつく主人公を見て、コレは厳しい戦いになるかもしれん。。。と思ってたのですが、想像を遥かに越えて面白かった。2巻もすぐ読みます。

 

自分がフィクションで好きな要素を持つ登場人物というのがございまして。

1つは、吉田修一の小説に出てくるかなり性格がだらしなく駄目だけど、どこか愛嬌さは残してる男主人公

 

2つめは、簡単に言うと俺ガイルに出てくるい・ろ・は・すのように小悪魔とかなんとかいっときながら、しっかりしてるヒロイン。

 

この作品は、そんな二人がメインのちょっと現実風味を入れた文系大学生グラフティだから。まぁ好きよね。女友達も好きよ。

 

可及的速やかに2巻を読みたいですね。2巻打ち切りジャナイヨネ??続き読みたいよね。

家族なら、いっしょに住んでも問題ないよね? 読みました

 

 

それでも。。。高木幸一なら。。。高木幸一なら。。。やってくれるはずと一方的な信頼を寄せて読んだ。面白かった。

 

序盤はかなりキツい。プロローグのドタバタコメディパートは本当にキツい。久しぶりに読んだもんで、この作家こんなに下手だっけ?と本当にしんどかった。

 

けれどまぁそこを超えると作者の持ち味である。青すぎる主人公の言動や青すぎる展開が出始め、親戚4人(うち一人は自分がフッタ後輩)との同居コメディと上手く混ざり始め楽しくなってきた。特にラストの後輩とのくだりあたりは、この作者ならではの持ち味と思える展開でとても良かった。

 

正直、過剰に青くさい展開というか、コレは青すぎる青春モノでっせて作品は、青春モノが好きなのに敬遠する性分なんすが、やはり高木幸一作品にはそれが魅力として映る。良かったすよ-!

 

処女のまま死ぬやつなんていない、みんな世の中にやられちまうからな かけがえのない人、風に吹かれて

 

 

心震わせて

心震わせて

  • ふくろうず
  • ポップ
  • ¥255

 

今回のイメージソングはふくろうずの心震わせてです。表題曲の通り作中NIRVANAが良く出てくるんすが、この物語はふくろうずでしょ!!て感じです。

 

所謂、難病ものにカテゴライズされる作品なんすけど、正直1章の見せ方は凄い!!!とバシッと言えない凄さを感じました。難病ものてまぁジャンルとして言える位には一定数以上の作品があって、シチュエーションとか病気のファンタジー感とかかなり見せ方が多種多様になってると思うんすけど、この作品は凄い!!!と思わないけど、あっ。。。良い、この見せ方。て感じです。

 

そっから2章で過去と現在。3章で現在、弱いままだけどもまぁ前に進みましょうと物語が終わるのだけれども。正直、1章が一番キマッテイタ。だけどソレは良い意味で使いたいんだけど、良い意味で下降してる物語だったなぁと。緩やかに着陸したところが、そこで良いんだ。それで良いんだ。しゃーないじゃん。弱いままでも進みましょうとゆったりと。と感じる物語はとても好みでした。面白かった。

蓮實重彦 伯爵夫人 読みました

 

伯爵夫人 (新潮文庫)

伯爵夫人 (新潮文庫)

 

間抜けなというか気の抜けるエロスが全体を通して気持ち良い文章の流れで紡がれて言って楽しい。エロ。エロエロ。エロス。それと金玉潰しの伯爵夫人。マジでずっとエロいモンを軽快な文章で読ませられた。コレはおもろいです。