人生 2

やはり不要不急の外出をしなきゃ、キリキリ、キリキリと心がしんどくなってくるよねと映画館に行った。映画館では観客が一人だけだった。この映画館では度々一人で映画を観るという事が、過去もあったので。コロナの影響か?そうではないのか?少し判断する難しいところがあるんだけど、それでもアルバイトの人のいつもより手持ち無沙汰な感じを観るとまぁ影響はあんだなと。前から思ってたが、この映画館潰れるぞ?と。困るから潰れないで欲しい。観た映画は初恋。ベッキーとホームセンターカーチェイスがとても良かったです。

来月から禁煙になりますの旨が書いてあるポスターが貼られた喫煙所で立て続けにSevenStarsを2本吸う。

映画館から出ると外がカラリと晴れていて何か少し気分が良くなった。土曜日も営業しているハローワークへと向かう。

もう買ったのは一年以上前で右の小指あたりに穴が空いていたのを自分で縫いつけたオレンジ色のランニングシューズ。そのもう慣れてしまった軽やかさで電車に乗る。

別に塞ぎ込んでる訳でも無い。けど心は澄み渡ってる訳でも無い。一番近い感覚は寝起きの感覚が持続している。そんな感じ。なんとかなるっしょもなんとかならないかも。まぁそれでも死にゃしないわなてネガティブで塗された自分のハートの中には点でポツポツとポジティブというのか?まぁ甘い心はまだある。

一応鞄に文庫本を一冊詰めているが読む気もわかない。だからブルートゥースイヤホンを耳にはめて音楽かラジオでも聞こう。許せないとか嫌いだと思う感情が一日寝て起きて少し歩いて楽しいことをしたら、許せないとか嫌いだと思った記憶だけが残って、その感情が薄れていってるのが少しやだなと思ったけれども。その怒りの沸点が冷める事が無い方がもっと嫌だなと思う。そしたら最初から無い方が全然いーじゃん?とも思ったけどキカイじゃんとも思った。

普段食べないけど誰もいないなら食べちゃえと映画館のチョコレート味のポップコーンが口の中に味と香りが若干残ってるのが少し嫌。そんな感覚もすぐに忘れちゃう。とりあえず生きてくか。とりあえずで生きてくか。

 

人生 第2章 ガガガ文庫 人生

人生 第2章 ガガガ文庫 人生